今日はベネチアを後にして鉄道でフィレンツェそしてローマまで行きます。
当初フィレンツェは全くノーマークで行く予定はなかったのですがいろいろ旅行記を見ているうちに行ってみたくなり、途中下車することにしました。
鉄道はフレッチャロッサを予約していきました。
公式予約サイト
英語ですが、どこからどこまで、日時、人数を入力して検索すると候補の列車が出てきますので選択するだけです。
最後はクレジットカードで決済して登録したメールアドレスに予約確認書が送られてきます。それをプリントアウトして当日持っていきます。
バーコードがありますのでその紙で乗車できます。
通常のチケットは乗車前に刻印が必要とのことですがこの紙は刻印の必要はありません。乗車中に車掌さんが検札にきますが紙を見せればOKです。
チケットは駅に自販機がたくさんあり当日でも買える(実際買ってないので確証はできませんが)とは思いますが、予約するメリットは席を確実に確保できること。もし席がなかったら旅程に大きな影響がでますからね。
それ以上に予約のメリットは通常料金よりかなり安く買えることです。早割みたいなものですかね。ただし変更などはできないので注意が必要です。
それから1等車と2等車、さらにそれぞれ種類がありますが今回は1等車のBusinessにしました。
2等車との差額が千円ちょっとですし客層が良い(ビジネスマンなど)との情報で決めました。イタリアはスリや怪しい人が多いらしくなるべくそういう危険を回避したいですからね。
朝のサンタルチア駅です。
昼間ほどではありませんが観光客が集まってきます。お店も開いているので飲み物や簡単な朝食は取れます。
ホームの電光掲示板で出発ホームを必ず確認します。
出発直前までホームが決まらないことも多いらしいです。今回も20分ぐらい前にやっと表示されました。
フレッチャロッサの入り口には3段の階段がありますので大きなスーツケースは力がいります。
それからネットで「荷物を運んでやって高額の金額を要求する悪人がいる」との情報があったのですが見事に遭遇しました。
家族の荷物が危うく運ばれそうになり間一髪「自分でやるからいい!」と追い払いました。何か悪態をついて去っていきました。こういう被害も予め情報があれば防げますね。
入り口付近に荷物置き場がありました。
大きなスーツケースはここに置けます。ただスペースに限りがありますので早めに置いたほうがよさそうです。
Mサイズで60cm*40cm、40〜50Lぐらいのスーツケースなら座席上の棚に乗せることができました。
ほぼ定刻にサンタルチア駅を出発しました。
朝早くてホテルの朝食時間より前に出ましたのでホテルにお願いして「朝食パック」を作っていただきました。
前日にフロントにお願いしたらすぐにOKでした。ホテルプリンチペのネットでの情報でも対応してくれたとの情報があったのですが言わなくても作ってくれるのかは不明です。
もし必要があれば言ってみてもいいかもしれません。甘いパンとかが多いですがジュースもあって十分すぎる内容でした。
のどかな山間の田舎を抜けてフィレンツェに向かいます。
途中お菓子とジュース、ペットボトルの水、ウェットティッシュが出ます。
水とティッシュは鞄に入れてこの後の旅行に役立ちました。
朝から曇りだったのが途中空が真っ暗になり雨が降り出しました。
ところがフィレンツェに着く頃には晴れてきました。ラッキー。
ほぼ定刻にフィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅に到着しました。
まずは駅に荷物を預けます。
ネットで調べた場所に行くと移転していて、改札を出て左に行きすぐ左に曲がり駅伝いに行ったところにありました。すでに長い列ができていました。
20分ぐらい待って室内に入ったところで(前にまだ数組いる)「何時間ぐらい預けるか」聞かれ「10時間ぐらい」と言ったら「こっちへこい」と別のレジに案内され一人12ユーロとのことで預けました。クレジットカードOKです。
事前に調べていたのですがこれがSKIP THE LINEというやつですね。その時は気が付かず。
通常は最初の5時間が6ユーロでその後1時間1ユーロ。なので10時間なら10ユーロ。結果的に2ユーロ損しましたがちょっと早く預けられたのでよかったということにしました。
しかし最初からSKIP THE LINEにしておけば20分並ばなくて済んだのに、、、まあそうは完璧にはいきませんね。
12時に予約してあるウフィツィ美術館に向かいます。
フィレンツェ駅前です。
さすがにベネチアより都会という感じで人も多いです。この人の流れに乗ってまずはフィレンツェの大聖堂に徒歩で向かいます。
歩くこと10分ぐらい、ドゥオーモが見えてきました。
大聖堂のこの外観。
白、ピンク、緑の大理石の細かいデザインが最高に綺麗ですね。建物としては今回のイタリア旅行で一番感動しました。とにかく綺麗です。
ただ美術館の予約があるのでまずは美術館に急ぎます。
大聖堂から徒歩で10分弱、ウフィツィ美術館に到着しました。
ウフィツィ美術館公式予約サイト
サイトの黄色枠をクリック
日にちを確認したら右のticketをクリック
希望の時間帯の一番上full24ユーロに人数を入れ一番下In the shopping cartをクリック
一人24ユーロです。
会員登録、カード決済と画面の指示に従い予約完了。登録したメールアドレスに予約確認書が添付されてきますのでそれを当日プリントアウトして持参します。
しかしここはこの紙では入場できません。当日引き換え窓口でチケットと引き換えが必要です。
図の3番の窓口に紙を見せるとチケットと交換できます。
そして1番が予約者専用の入場口です。
予約時間は12時でまだ11時前だったのですがそのまま入れました。このあたりの時間管理はどうなっているのか不明です。イタリアなのでいいかげんなのか。でもローマでは痛い目にあうのですが、、、それはローマ編にて。
まずは階段で3階に上がります。
中庭を囲む回廊を回りながら順番に見ていきます。
有名な作品が多いです。
「聖母子と二天使」フィリッポ・リッピ作
ピエロ・デッラ・フランチェスカ作
ヴィーナス誕生
ボッティチェッリ作
ひわの聖母 ラファエロ作
聖家族
ミケランジェロ作
ウフィツィ美術館を見終えて中庭を川の方から出ると右手にヴェッキオ橋が見えます。
橋の両側に宝石店がいっぱい並んでいます。すごい人でした。
ヴェッキオ橋から大聖堂に向かって歩くとすぐに「子豚の噴水」があります。
その鼻をさわると幸せになれるということらしいのでしっかりと触ってきました。
ぶらぶら街を見ながら大聖堂に向かいます。
家族は買い物タイムとなって私一人だけ大聖堂の外観を堪能しました。
左が大聖堂正面、右にクーポラが見えます。ちょうど角にあるのがジョットの鐘楼。素晴らしい佇まいですよね。しばし唖然としてます。美しすぎる。さすが芸術の街フィレンツェ。
今回は時間の関係と家族の意見でクーポラやジョットの鐘楼には登りませんでした。ベネチアで町並みを見れたからもういいとのことです。もし次回があればフィレンツェの街も上から見てみたいなあ。
駅前にあるサンタ・マリア・ノヴェッラ教会に向かいます。
これまた大聖堂に負けず劣らず素晴らしく美しい外観ですね。そしてその前に広がる広場にはたくさんの花があってとても癒やされる空間となっています。
内部も外のデザインと統一感があってとても可愛いです。
出口へ向かうところにも中庭あってすてきでした。
時間があったら寄ろうと思っていたぐらいの教会でしたがとても気に入りました。おすすめですよ。入場料は忘れてしましましたが5,6ユーロだったような、、、
次はここに来た本来の目的地、サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局に向かいます。
地図で見ると教会のすぐ横のように感じますが実際は公演の南側からぐるっと廻る必要があります。たいした距離ではないですが。
世界で最古の薬局とのことですが売っているものは化粧品や石鹸、香水など。家族は1個1000円の石鹸を買ってました。高いけどいいものなのでしょう。
フィレンツェのディナーは薬局の隣のレストランTirabarallaで。
野菜のピザとパイナップルのピザにしましたがどちらも美味しかったです。
さきほどの教会の前の広場で座って一休み。
ここは夕方は建物の影になっていて涼しくて歩き疲れた足を休めるのにちょうどいい休憩場所です。ゆったりとした時間が流れます。おすすめです。
駅に移動して荷物を受け取り列車の時間まで地下でお買い物。
フィレンツェ駅の地下街も綺麗なお店がたくさんありました。
ローマ行きの列車は19時8分発ですが5分遅れの表示。
そしてぎりぎりまでホームが表示されませんでした。表示されると同時にたくさんの人がホームに向かいます。
フィレンツェともお別れです。
途中下車で9時間ぐらいの滞在でしたが美術館や大聖堂、綺麗な町並みを見れて十分に楽しめました。
限られた旅行の時間の中でどう配分するかは難しい所ですがフィレンツェを見れたのはよかったと思います。
しかし19時すぎというのにまだまだ外は明るいです。
フィレンツェからローマまでは1時間半の旅です。ここもフレッチャロッサの1等席を予約しておきました。なのでジュース、お菓子が出て席もゆったりで快適な旅でした。
席は結構座っていて客は観光客半分、ビジネスマン、ビジネスウーマン半分といった感じです。
結局予定より15分遅れの8時55分ごろローマテルミニ駅に到着しました。まずは無事にローマにたどり着くことができてよかったです。
列車の予約は心配でした。飛行機、ホテルの予約も気を使いますが、列車も万が一日にちが違っていたとかなると旅程に影響しますし費用も無駄になりますからね。
夜遅いからでしょうか、テルミニ駅のホームは想像より人が少なかった。
夜9時でさすがに暗くなってきました。
ここから今回のホテルルチッラパレスまでは徒歩5分ぐらい、スーツケースを引いても7,8分ぐらいです。外観は夜で暗くて撮っていません。
中は綺麗で部屋も3人で大きなベッドとソファーベッド、スーツケースを3個広げる十分な広さがあります。
アメニティも一通り揃ってます。
バスタブありで洗面所との仕切りは1/3ぐらいガラスで仕切られています。
ベネチアのホテルみたいに下の隙間から水が漏れませんがガラスの幅が狭いので横から水が若干飛び散ります。
でも総合的に十分満足できるホテルです。